地域福祉の定義

「地域福祉論」(永田幹夫)45ページ

地域福祉とは、社会福祉サービスを必要とする個人、家族の自立を地域社会の場において図ることを目的とし、それを可能とする地域社会の統合化および生活基盤形成に必要な生活・居住条件整備のための環境改善サービスの開発と、対人的福祉サービス体系の創設、改善、動員、運用、およびこれら実現のためにすすめる組織化活動の総体をいう。

なお、その構成要素として次のものがあげられる。

  1. 在宅福祉サービス(予防的サービス、専門的ケア、在宅ケア、福祉増進サービスを含む対人福祉サービス)
  2. 環境改善サービス(物的・制度的施策を含む生活・居住条件の改善整備)
  3. 組織活動(地域組織化およびサービスの組織化、管理の統合的運用によるコミュニティワークの方法技術)

「地域福祉論」(新版社会福祉学習双書 大橋謙策氏執筆部分)19ページ

地域福祉とは、自立生活が困難な個人や家族が、基礎自治体や生活圏を同じくする地域において自立生活できるようネットワークをつくり、必要なサービスを総合的に提供することであり、そのために必要な物理的、精神的環境醸成を図るとともに、社会資源の活用、社会福祉制度の確立、福祉教育の展開を統合的に行う活動

「社会福祉法の解説」(平成13年10月10日 社会福祉法令研究会編)

「地域福祉」とは、住民が身近な地域社会で自立した生活が営めるように、地域に存在する公私の多様な主体が協働して、必要な保健・医療・福祉サービスの整備及び総合化を図りつつ、住民の社会福祉活動の組織化を通じて、個性ある地域社会の形成を目指す福祉活動の総体を指すものと考えられる。ここで、「地域」とは、住民の多様な福祉需要に対して、多様な主体から提供されるさまざまなサービスを有機的かつ総合的に提供するために最も効率的であって、かつ、住民自身が日常的に安心感を覚える一定の圏域であると定義できよう。